足関節不安定症について
足関節の安定性とは
関節構造、靭帯、関節包、筋、腱⇒安定!!
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上記組織の破綻(内反捻挫での前距腓靭帯や踵腓靭帯が多い)
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不安定!⇒機械的不安定性と機能的不安定性、主観的不安定性がある
足関節不安定症の定義(抜粋)
内反捻挫の既往歴、足関節giving way、質問紙表による主観的不安定感
※giving wayとは歩行やランニングでの過度な内反。しかし急性の捻挫を伴わないもの
機械的安定性障害について
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遠位脛腓関節
前・後下、骨間脛腓関節の靭帯結合で安定
足関節底屈→背屈で脛腓間が1~2㎜離開
→靭帯の損傷が生じると腓骨が外方変位→距腿関節の距骨の安定性ダウン...
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距腿関節
1位:前距腓靭帯の単独損傷 2位:前距腓靭帯と踵腓靭帯の複合損傷
→距骨の前方不安定 →内がえし不安定性
⇒底屈で不安定性増大!!
⇒CAIでは脛骨に対して距骨が前方に変移している。(約1㎜)
⇒背屈での前方インピンジメントしやすいかも?
CAIの病態
- 固有受容感覚の低下
→足関節位置覚など - 筋機能障害
→内かえしでの長腓骨筋の反応速度の遅延⇒giving wayが生じる
股関節外転、外旋筋力低下 - バランス機能障害
→静的、動的なバランス障害
①靭帯や関節包の損傷による機械的構造破綻
②足底感覚の低下
③感覚入力障害による視覚への依存
④背屈可動域制限
⑤足外返し筋力の低下
→CAIへの介入では他因子が関与していることを踏まえた評価、アプローチが必要!