RN.サクサクなハッサク

雑記、日記、アウトプット

足関節不安定症 ① 病態

 

足関節不安定症について

足関節の安定性とは

  関節構造、靭帯、関節包、筋、腱⇒安定!!

           ↓

  上記組織の破綻(内反捻挫での前距腓靭帯や踵腓靭帯が多い)

           ↓

  不安定!⇒機械的不安定性機能的不安定性主観的不安定性がある

 

足関節不安定症の定義(抜粋)

 内反捻挫の既往歴足関節giving way質問紙表による主観的不安定感
※giving wayとは歩行やランニングでの過度な内反。しかし急性の捻挫を伴わないもの

 

機械的安定性障害について

  • 遠位脛腓関節

  前・後下、骨間脛腓関節の靭帯結合で安定
  足関節底屈→背屈で脛腓間が1~2㎜離開
  →靭帯の損傷が生じると腓骨が外方変位→距腿関節の距骨の安定性ダウン...

  • 距腿関節

  1位:前距腓靭帯の単独損傷  2位:前距腓靭帯と踵腓靭帯の複合損傷
  →距骨の前方不安定      →内がえし不安定性
  ⇒底屈で不安定性増大!!
  ⇒CAIでは脛骨に対して距骨が前方に変移している。(約1㎜)

  ⇒背屈での前方インピンジメントしやすいかも?

 

CAIの病態

  • 固有受容感覚の低下
    →足関節位置覚など

  • 筋機能障害
    →内かえしでの長腓骨筋の反応速度の遅延⇒giving wayが生じる
     股関節外転、外旋筋力低下
  • バランス機能障害
    →静的、動的なバランス障害
    ①靭帯や関節包の損傷による機械的構造破綻
    ②足底感覚の低下
    ③感覚入力障害による視覚への依存
    ④背屈可動域制限
    ⑤足外返し筋力の低下

→CAIへの介入では他因子が関与していることを踏まえた評価、アプローチが必要!