RN.サクサクなハッサク

雑記、日記、アウトプット

足関節背屈可動域について ①

足関節関節について

 足部には衝撃を吸収するための柔軟性推進力を生み出すための剛性が求められる。
 歩行では10度、ランニングでは30度程度、階段やしゃがみではさらに大きな背屈可動域が必要であり、背屈制限がある状態での動作の繰り返しは代償動作が生じ障害の原因になりうる。

 

背屈での各関節・骨の動き

全体的な動き
 踵骨(距骨下関節)の外がえし・外旋
⇒距骨の内旋・底屈+ショパール関節の外がえし
⇒下腿の内旋   +舟状骨・内側楔状骨の降下   

距骨滑車と脛腓関節面が一致(骨性の安定!)+内側縦アーチ低下(衝撃吸収!)

 

腓骨・脛腓関節

 背屈に腓骨近位は前上方、遠位は後上方・外側に変位(遠位脛腓関節の開大)

 

距骨・距骨下関節

 距骨は約30度内旋している。距骨に付着する靭帯損傷でアライメントが変わり背屈運動時の制限因子となりうる。
 例)前距腓靭帯損傷で距骨が前方、内旋増加→距腿関節面との不一致

 

 背屈時、距骨は後方に滑る。アキレス腱後方関節包長母指屈筋の柔軟性低下が後方滑りの制限因子となりやすい。→足前方インピンジメント

 

リスフラン関節・足趾

 リスフラン関節はほとんどが矢状面での底背屈運動で第1>2~5趾の可動域を有する。リスフラン関節の背屈によって内側縦アーチが低下するため衝撃吸収に重要。

 足趾の伸展制限が強い場合内側縦アーチの降下を妨げる要因となりうる。多くの場合は長趾屈筋長母趾屈筋足底腱膜の伸張性低下が原因。