「長い時間のことを表現するのでなく、短い時間、瞬間を詳細に表現すると良い文章になる」とtwitterで目にした。
こういうのが知りたかった。
確かに面白い文章はそうなっている気がする。
出張先での夜のこと。
私は元同僚と再会し、話に花を咲かせた。
宴もたけなわ、そろそろお開きかと思っていた時、元同僚が離婚したことを知らされる。それを聞いて解散するわけはなく、風呂屋に行くこととした。
一流の仕事には一流の準備が必要だ。あらゆるサイトを検討した。倹約家の私だがここは妥協できない。
納得いく店を見つけ電話。最終受付が迫っていると聞き、泣く泣く短時間で依頼。コンビニでお金をおろし、マウスウォッシュを購入。タクシーに飛び乗った。
受付をすまし、待合室で5分ほど待った。あの緊張感は何にも例え難い。名前を呼ばれて、マウスウォッシュを思い出し、トイレでマウスウォッシュをラッパ飲み。辛い。
誘導されるままについていくと知らない女性が。親しげにされたがやっぱり知らない。名前を聞くと聞いたことがある。偶然にも風呂屋のサイトに載っていた。自分の中での顔と目の前の女性がまったく一致しない。辛い。
まったく風呂屋とは関係ない話だが、大人向け動画の表紙と中身がだいぶ違う時がある。加工が悪いとは思わないが表紙を加工するなら中身も加工してほしい。風呂屋とは全然関係ないのだが。
「安物買いの銭失い」 いつの時代も同じ過ちを繰り返すようだ。
繁華街の傍らで川は静かに流れていた。
