CAIの評価では機械的、機能的な面に対する評価をそれぞれ行っていく。
各関節機能評価
- 遠位脛腓関節
遠位脛腓関節の靭帯損傷の評価では足関節外旋や関節の離開(腓骨中央を押して)でのストレスやテーピングや徒手での脛腓関節の固定で疼痛軽減するかをテストで行う
(external rotation test、squeeze test、dorsiflexion with compression test、stabilization test)
安定性のテストでは距骨の側方移動や腓骨の可動性を健側と比べて判断する。(cotton test、fibular translation test) - 距腿関節
ストレスX線撮影での前方引き出しや距骨傾斜検査を行う。
徒手検査では距骨の前方不安定性、距骨内かえしでの不安定性を評価する(前方引き出しテスト、内反ストレステスト)
⇒上記のテストは感度や信頼性が低いため注意!(受傷48時間より5日経過では診断精度up! 腫れが引いて固定性が落ちるから?)
機能的障害の評価
①で記載した通りCAIではバランス機能、筋機能、固有受容感覚が障害される。
- バランス評価
静的なバランス→balance error scoring system、片脚立位
動的なバランス→star excursion test
⇒視覚での代償になるため閉眼、上肢での代償のため上肢固定、足底感覚や固有受容感覚低下のため床面を変化させる。 - 筋機能評価
足関節だけでなく股関節の筋力を測定する。MMT,ハンドヘルドを用いる。
運動連鎖
OKCでの股関節内旋→下腿内旋→toe-in→内がえし
CKCでの股関節外旋→下腿外旋→足内がえし
立位での体幹・骨盤の側屈や外方変位→大腿・下腿の外方傾斜→重心外側移動→足内がえし
病態を理解してそれに即した評価、評価を考慮して介入を行う。
構造のストレス軽減、機能の向上を目的に実施する。