医師による治療
ジャンパー膝にとってエビデンスに則って推奨される唯一の治療法はない。どのような治療法でも症状の増悪、寛解を繰り返されること多い。
Roelsのステージ分類を参考にしながら保存療法の内容を決める。
stage 1 スポーツ活動後の痛み
stage 2 スポーツ開始時と終了後に痛みがあるが、スポーツ活動に支障なし
stage 3 スポーツ中にも痛みがあり、スポーツ活動に支障あり
stage 4 腱の断裂
保存療法
運動強度や運動量の見直し、競技場のサーフェイスやシューズなどの改善について考慮する。
NSAIDs等は筆者は第一選択としておらず運動療法、PRP、体外衝撃波治療法(ESWT)を行っている
PRPでは抗炎症作用と組織に対する修復作用を有しているとされており運動療法のみと比較して良好な成績がある。
ESWTのメカニズムはまだ不明な点もあるが疼痛の抑制、組織修復に寄与するとされている。
手術
症状が慢性化し(3か月以上の症状改善なし)、日常生活やスポーツのパフォーマンスに支障がある場合には手術を検討する。膝蓋腱近位の変性県組織を切除して膝蓋骨下極も一部新鮮化するアプローチ。
近年では関節鏡視下での同処置することが多い。
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