壁に耳あり、障子にメアリー
一人暮らしをして4年程度、2軒目の自宅。
8畳で広いわけではないが気に入っている。住めば都とは言い得て妙だ。
なにが「妙」なのか、「妙」がなんなのかは聞かないでほしい。
語感だけで言っているのでもちろんわからない。
一人暮らしをしていて気になることがある。
上下左右の隣人への音問題である。
学生時代の友人宅ではドライヤーやギターの音が聞こえてきた。
そのため、自分の生活音がどの程度周囲に聞こえているか不安だった。
しかし、この4年間で隣人の音が気になったことはない。
たぶん、住んでいるはずだが生きているか不安になるくらい静か。
ここでひとつ結論が出た。
ある程度の住宅は生活音は聞こえない!!
上の人の足音が聞こえるときはあるけど普通に暮らしていれば大丈夫!
そう確信してからは自宅で踊りながら歌ったり(星野源さんのエッセイの影響)、あんな動画やこんな動画もイヤホンなしで視聴した。
一人暮らし4回目の秋を迎えている。朝晩には冬の気配がする。
椅子をセットして、コーヒーを片手にベランダでボケーっとしていた。
「はっくしょん!!」
私のくしゃみではない。私は状況を吞み込めていなかった。
「カラカラカラカ」
隣の部屋から網戸の閉まる音。
私の脳内には窓全開で過ごした日々が走馬灯のように思い出された。
私は静かに部屋に戻り、布団をかぶって二度寝を始めた。
今回のタイトルは漫画の忍たま乱太郎より引用。名著。
今週のお題「急に寒いやん」