安静
スポーツ障害であれば安静にさせ炎症軽減を図る。
鵞足筋群の柔軟性改善
伸張肢位で原因である筋肉をストレッチする。
→停止部の近位を圧迫し停止部に伸張ストレスが生じないようにする。(テニス肘のバンドのようなイメージ)
膝関節伸展制限の改善
膝関節の完全伸展が行えない場合、靭帯による固定がないため不安定性が生じる。
→ニーインなどの不良アライメント
→関節不安定の代償として周囲筋肉のスパズム、側腹靭帯の緊張が生じる。
伸展制限の原因については筋柔軟性や筋力などを評価して考察、介入を行う。
アライメント改善
○股関節
立位での骨盤前傾→股関節屈曲・内転・内旋(ニーイン)、膝関節伸展・外旋・外反・(トゥアウト)、足関節底屈、腰椎伸展の運動連鎖が起きる。
→股関節屈筋群のストレッチ、体幹筋力練習(腹横筋、ドローインなど)
○膝関節
Q角を改善するために
股関節内旋改善→股関節外旋可動域、外旋筋力練習
膝蓋骨高位→大腿四頭筋ストレッチ
下腿外旋改善→腸脛靭帯、外側広筋など外側組織の柔軟性改善
内側広筋のエクササイズにて膝蓋骨外方偏位を制動
○足関節
持続的な距骨下関節の回内→下腿内旋+内側傾斜と前傾の増大→大腿骨の内旋、膝屈曲
⇒下腿外旋・外反制動としてMCL、鵞足の負荷増大
※足関節中間位でも背屈制限があれば膝屈曲となり負荷が増える。
その他(参考になったことメモ)
◎足背屈の最大可動域と足関節中間位での背屈可動域の差を見る。
→距骨下関節での回内での代償が生じているか、前方のつまり感があれば距骨の後方移動が乏しいと評価する。
◎足趾筋の筋力評価
筋力評価時の抵抗を末節骨にかけるか、基節骨にかけるか。
→基節骨の時だけ弱ければ足底の筋(短趾、母趾屈筋や短小趾屈筋)の筋力低下を疑う。
アーチ保持が出来ていないことが推測される。
◎ⅠB抑制の理論
筋腱移行部、腱骨移行部を刺激することで筋緊張をコントロールし臨床的には圧痛の改善や可動域の改善が期待できる。
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