鵞足炎とは
変形性膝関節症やスポーツ膝障害として好発する疾患。しかしその発生機序は異なる。
膝OAでは膝内反+下腿内旋 スポーツ障害膝では膝外反+下腿外旋のアライメント
鵞足筋腱と鵞足包や鵞足付着部への繰り返される摩擦or伸張ストレスが原因となる。
共通所見は鵞足部の圧痛と鵞足を構成する筋肉の伸張痛
鵞足を構成する筋肉
薄筋、半腱様筋、縫工筋
→上記の筋を伸張させることで鵞足炎の鑑別テストとなる。
薄筋
股関節外転+軽度伸展(非検査側は股外転固定すると◎)
半腱様筋
股関節屈曲+内転(非検査側は股内転固定すると◎)
縫工筋
股関節内転+軽度伸展(非検査側は股外転固定すると◎)
この姿勢から膝屈曲→伸展を行い疼痛が生じれば陽性。
鑑別テストは1つの筋のテスト肢位をとるとほかの筋が弛緩するため鑑別となる。
鵞足炎を生じている人と生じていない人を比較する研究では鵞足炎を生じている人は荷重時に大腿骨が脛骨に対して内側へ偏移していたとされている。この内側偏移により鵞足筋に対して繰り返し圧迫ストレスが加えられ疼痛が生じると考えられる。