RN.サクサクなハッサク

雑記、日記、アウトプット

足関節内反捻挫 ①

疫学

 全スポーツ外傷の10~30%、足関節外傷の70%以上を占めてスポーツ外傷で最も多い。
 しかし、受傷しても来院せず痛みに耐えつつスポーツ活動をしてしまうことがあり損傷した組織の治癒や機能回復が不十分のままであることが多い。
→疼痛や機能低下、捻挫の再発を招き、足関節不安定症に移行することがある。

 

受傷機転

 足底屈で内反可動性が高いため足底屈+内反で受傷が多い。その他は他者の足を踏んだり不整地での受傷が多い。

 足背屈時の距骨の後方移動制限によって足背屈位での内反動揺性が生じ受傷する症例も報告されており、受傷後にはそのことを考慮しなければいけない。

 

重症度


 内反捻挫では前距腓靭帯(ATFL)や踵腓靭帯(CFL)などを損傷する。重症度はⅠ~Ⅲに分類される。

  • 重要度Ⅰ度

    外側靭帯の部分損傷。軽度の圧痛、腫脹、機能低下。不安定性なし。

  • 重症度Ⅱ度
    外側靭帯の部分損傷(肉眼的な靭帯損傷)。中等度の疼痛、腫脹、皮膚の変色、機能低下。不安定性あり。

  • 重症度Ⅲ度
    外側靭帯の完全断裂。腓骨周囲の4㎝以上の腫脹、重大な機能低下と可動域制限。不安定性あり。